オーストラリア滞在中、夫婦ともに 新型コロナウイルス感染を告白した、トム・ハンクス。
トムハンクスは、スピーチの中で、壊滅的なコロナウイルスの世界的大流行の後、2020年のクラスには世界を再建するために必要なものがあると考えています。
彼は土曜日、ライト州立大学の演劇・ダンス・映画学部のバーチャル卒業式で卒業生へ向けて演説した。内容は、COVID-19発生中に卒業する学生を称賛し、未知の世界に進むためのアドバイスを演説した。未だ新薬が開発されていないウィルスにより全世界で350万人以上の感染者と死者24万人を記録している新型コロナの病魔を乗り越えたハンクス氏のスピーチは、USA TODAY記事でも「誰もが泣きたくなるバーチャル卒業式のスピーチをやり遂げたのは、もちろんトム・ハンクスだ」と称賛している。
以下は、USA TODAYに掲載されているスピーチ全文
"Congratulations to you chosen ones. I am calling you the chosen ones because you have been chosen in many ways," Hanks, 63, began. "You are the chosen ones because of a fate unimagined when you began your Wright State adventures. You started in the olden times, in a world back before the great pandemic of 2020. You will talk of those earlier years in your lives just that way. 'Well, that was before the COVID-19.'"
He continued: "Part of your lives will forever be identified as 'before,' the same way other generations tell time like, 'that was before the war' or 'that was before the internet,' or 'that was before Beyoncé.' The word 'before' is going to carry great weight with you."
The Oscar-winner then emphasized the responsibility of all Americans in fighting the outbreak.
"You have finished Wright State during the great reset, the great reboot," he explained. "You've gone from student to graduate when more has been expected of you than to just be an American. You have had to be responsible Americans. You've had to be good Americans, good Americans who made the sacrifices that have saved lives."
He added: "You are chosen in that way, to enter into the competition of life just when so many have had to recover and refresh and restart and reawaken and to retake up the hard work and unshirkable responsibilities of making the world not only our own but of your own.
To conclude, Hanks stressed, "You chosen ones are going to form the new structures and to find the new realities and make the new world, the world after all that we have been through."
引用元:USA TODAY
「おめでとう、選ばれし人々よ(Chosen One)」
「なぜ、君たちを選ばれし者と呼んだのか。それは君たちが色々な意味で選ばれたからだ。第一に、指針としてきた気質と規律。君たちの内側の想像力の炎によるもの。そして、願望に突き動かされた推進力。教育、バックグラウンド、意識、記憶、現在進行中の謎こそが、君たち全員にとって大事なことなのですから」
卒業生の個性を尊重するエールを送った後、自身も感染した新型コロナウイルスについても言及した。
「君たちの人生についてこう語ることになるだろう。コロナ以前はこうだった。巨大なパンデミック以前は、とね。他の世代で語られるように、君たちの人生は永遠にコロナ以前として定義されることになるだろう。戦前や、インターネット普及以前、ビヨンセ以前のように。この“以前”という言葉が、君たちに大きな影響を与えることになるだろう」
新型コロナが人類の歴史に大きな影響を与える出来事として後世に語り継がれることになると分析したハンクスは「我々が良きアメリカ人であり続けるならば、我々はウイルスを克服した“その後”を生き続けることになる。大きな犠牲を強いられる事態を君たちは生き抜くことになる。そして、平常化を再始動させる役割を果たすために、これ以上清々しい人材は君たちをおいて、他に存在しない。選ばれし者たちよ」と力説。
最後に「未来は常に不確かなものだ。しかし、君たちの達成を皆で祝福したい。君たちの全ての達成を。今日確かなことが1つある。君たちはこれからも我々を落胆させることはないだろうということだ」と次代を担う才能に、アカデミー賞俳優は優しく語りかけ、名スピーチを締めくくった。
翻訳引用元:ENCOUNT編集部