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サンフランシスコのホームレス問題がさらに深刻化

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サンフランシスコ

ここ数年、ホームレス問題が深刻化していたサンフランシスコ。

コロナウィルス感染拡大と失業者増加でその数が一気に71%増加。

 特にサンフランシスコのテンダーロイン地区は300%の増加が伝えられました。

 

ホームレス増加により、シビック・センター前*1に新たに設けられたのがソーシャル・ディスタンス*2を守ったホームレスのテントエリアスペース。

 

www.ocregister.com

スペースが限られているので、ここで生活するには事前の申し込みが必要になるスペースになっています。

 

サンフランシスコにホームレスが増加した原因の一つは、世界のテクノロジーの中心とも言われるシリコンバレーへの近さが、この街をアメリカで最も裕福な都市の1つにしています。

しかし、それがベイエリアで暮らす人々の生活費を高騰させている原因となり、大半の人々は家を買うこともできなくなっているのが実情。

 

サンフランシスコで家を借りようとした場合、サンフランシスコの一般的な賃貸物件の賃料は4000ドル(約44万円)を超えるといわれています。


アメリカの家賃の中央値は1700ドル(約19万円)ですが、サンフランシスコは4506ドル(約50万円)。サンフランシスコは、寝室が2つあるマンションを借りるのが、アメリカで最も高い都市でもあります。

 

ニューヨーク・タイムズは、計画通りに複数のテック企業のIPO(新規株式公開)が行われれば、その生活費はさらに上がり、年内に数千人のミリオネアたちが新たにサンフランシスコに加わるだろうと報じました。

 

ちなみに、サンフランシスコの一般的な売買物件の価格は130万ドル(約1億4000万円)

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頭金20%で一般的な家を買うには、年収30万3000ドル(約3300万円)が必要になり、
家を借りて快適に暮らすには、年収16万4214ドル(約1800万円)が必要となります。

 

そのため、住宅の代わりに、ハウスボートやワゴン車で暮らす人々が増加し、

車中泊をしている人の数が45%増えたといわれています。


テック界の大物やスタートアップの創業者ですら、住宅価格の高騰で家を探すのに苦労しているのが今のサンフランシスコ。

 

4人家族で暮らそうと思えば、世帯収入が11万7400ドル(約1300万円)以下は、低所得者と見なされ、ひとり暮らしの人が最低限の生活を送るために必要な金額は、1年で6万9072ドル(約760万円)とされます。

 

大変な街ですね。。。

 

そのためホームレスが増加し、サンフランシスコの街は「素足のサンダル履きで歩くべきではない」と言われるほどストリートが公衆トイレと化しています。

その清掃作業だけでも年間6500万ドルが費やされています。

 

清掃作業員はA型肝炎感染を危惧して プロテクション・ギアを着けての作業を行っており、実際にA型肝炎ウィルスは サンフランシスコの健康問題になっている状況です。

 

またストリートにはドラッグ中毒のホームレスが使用した注射針が当たり前のように捨ててあり、その回収量は年間で450万本と言われています。


サンフランシスコでは過去何年にも渡って毎年2億5000ドルの予算がホームレス対策に費やされてきましたが、一貫性や協調性のない対策を打ち出しては 予算を奪い合うだけで、全く解決に繋がらないだけでなく、問題は悪化の一途を辿っています。

 

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ホームレスのテント

コロナウィルス以降、サンフランシスコは、千人のホームレスをシェルターに指定したホテルに収容していますが、その数が多過ぎて まだまだ対応が間に合っていない状況です。

 

 

*1:シビックセンターは、サンフランシスコの文化地区

*2:社会的距離