スーパーやコンビニにずらりと並ぶ、ヨーグルトや乳酸菌飲料。世間はまさに、腸内細菌ブーム!みなさんも腸に良いことしてますか? 今回は体に良い作用をもたらす、ある“善玉菌”が多い地域を発見!その最新研究の現場で見えてきたのは、とってもすごいパワーを持った“善玉菌”を増やす秘策!あなたのおなかの中にも秘められている「腸内細菌パワー」覚醒術をお伝えします!!
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長寿にがん予防まで!? 腸内細菌が秘めた可能性
今回注目したのは、京都府北部「京丹後」といわれる地域。古くから健康長寿で知られ、さらに大腸がんの罹患率も低いという特殊な地域。その原因は何なのか、地域の高齢者の体を徹底的に調べる一大プロジェクトが進められています。見えてきた一つの可能性が特別な「腸内細菌」の存在。体内の炎症を抑える良い働きをしてくれる、ある“善玉菌”が多いことがわかってきました。
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ヨーグルトの真実…正体は「お助けマン」
いま大注目のすごいパワーを秘めた善玉菌、どうやったら増やせるの?と思われている方もいいうですよね。腸にいいといえばヨーグルトがすぐ思い浮かぶ方も多いと思います。ですが、ヨーグルトに含まれる菌に関して、興味深い研究があります。ヨーグルトを食べている間は、ヨーグルト由来の菌がおなかの中にいますが、食べるのをやめると、いずれおなかの中からいなくなってしまうんです。えっ!ですよね。
実はヨーグルトの菌は「通過菌」と呼ばれ、もともとおなかの中にいる「常在菌」とは違う性質・働きを持っています。ヨーグルトの菌は腸の中には住み着かず、最終的には出て行ってしまいます。でもご安心を!彼らが働くのは腸の中を通過するとき。良い物質を出して常在菌を助けてくれていました。ヨーグルトは、食べ続けることが大切なんです。
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善玉菌を増やす秘策は「水溶性食物繊維」
体に良い“善玉菌”を増やすには、常在菌を増やしてあげることがポイント。その方法は、ずばり「水溶性食物繊維」を摂取すること!実は水溶性食物繊維は、特定の善玉菌のエサになってくれていたんです。京丹後のみなさんの食生活アンケートでは、やはり水溶性食物繊維を多く含む食品を多くとっていることが明らかに。
実は日本人の食物繊維の平均摂取量は14.6g。国が定める目標値は21g(成人男性)と18g(成人女性)で、5gほど足りていません。一日にプラス5gの食物繊維、そのうち1.5gの水溶性食物繊維をとることを意識してみてください。
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まとめ
現代人は食物繊維不足!善玉菌のエサを毎日の習慣にすることが大切
水溶性食物繊維をとるコツは2つ。
- お味噌汁を具だくさんに!
少しずつ残った野菜の残りを入れるのもおすすめです(水溶性食物繊維を多く含む食材を加えて)
- ヨーグルト+フルーツ
一度にたくさんとるよりも、毎日の習慣として、おなかの中の菌にエサをあげるように食物繊維をとることがオススメです。
<水溶性食物繊維を多く含む食品>
- 海藻
- 大麦など全粒穀物
- 根菜類
- 豆類
- イモ類
- キノコ類
<水溶性食物繊維を1.5g摂取するのに必要な食材例>
ヒジキ(乾燥重量)…6.7g
ワカメ(乾燥重量)…25g
納豆…4分の3パック ※1パック=50g
大麦ごはん…茶碗2杯 ※1杯=150g
サツマイモ…4分の1本(およそ90g) ※1本=360g など
参考:日本食品標準成分表(文部科学省)
引用元:ためしてガッテン公式HP